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大手損害保険企業

Webサイト統合における戦略・導入支援

大手損害保険企業のwebサイト統合プロジェクトにおいて、案件を適切に進めることが出来るベンダーを選定すべく、要件整理/RFP (提案依頼書)作成/ベンダー評価を実施した。

大手損害保険企業
  • #ツール/ベンダー選定
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背景

大手損害保険会社における、2社の大規模なWebサイトの統合プロジェクトを成功に導くことができるベンダーの選定が必要となった。

クライアントは多角的に商品・サービスを展開する大手損害保険会社であり、同業他社との合併により新会社を設立することが決定した。

これに伴い、新会社のブランドやサービス体系を正しく反映した統合サイトを公開することが求められた。
今回の案件は単なるサイトリニューアルではなく、2社の既存サイトを統合する前提での立ち上げであり、UI/UXの改善や既存サイト資産の整理など、複数の観点を踏まえた高度な要件が想定された。 そのため、この大規模統合プロジェクトを成功に導ける適切なベンダー企業を見極め、選定することが求められた。

課題

3ヶ月という限られた期間の中で、2社に跨る複雑な要件を整理しつつ、RFPや評価シートに反映する必要があった。

適切にベンダーを選定する為には、3ヶ月という限られた期間の中で、約2000ページに及ぶ膨大かつ複雑な構成を有する2社サイトの現状整理および方針策定を実施した上で、その結果をRFP(提案依頼書)や評価シートに正確に反映させる必要があった。

2社サイトの統合要件は非常に複雑であり、現状や方針の整理の仕方、またはRFP(提案依頼書)への記載内容を誤ると、ベンダーが誤った前提で提案を行うおそれがある。その結果、プロジェクトの実態や目的に合わないベンダーが選定されてしまい、進行上のトラブルや品質低下など、さまざまなリスクを招く可能性があった。

取り組み

統合要件を精緻に整理した上で、プロジェクト特性を鑑みたRFPと評価シートの作成、評価プロセスの構築を行い、適切なベンダー選定体制を構築した。

適切なベンダーを採択するべく、まず旧2社サイトの現状を調査し、ToBe像を整理。検討の抜け漏れが発生しないよう、フロントエンドとバックエンドの両面から、必要要件や影響範囲まで整理した。

これにより、統合時に求められるタスク、スケジュール、体制、費用、プロジェクト遂行上の重要事項等を明確化し、RFPに過不足なく記載/反映した。

評価軸としては定量(スコアによる評点)/定性面(評点理由・特記事項)の2軸を設定。プロジェクト上、重要な項目に高い配点を設定することで定量面の評価精度を高めた。

選考会の後には、各担当者が個別に評価を行う前に、意見が分かれそうなポイントについて前提をすり合わせた。さらに、評価後には評点の配分や理由に差がある部分を議論する場を設けることで、評価の精度を高めた。

また、各社の提案内容において、詳細が不足している部分や誤った認識が見られた場合には、追加提案を依頼することで、より正確で緻密な評価を実現した。

成果

関係者全員の合意を経て、プロジェクト成功確度の高いベンダーを採択することができた。

ベンダー側・クライアント側双方の認識を揃え、提案内容の精度を高めるため、2回に渡る選考を実施した。

一次選考では、タスク理解度や費用面を踏まえて2社に追加提案を依頼。二次選考では、プロジェクトキックオフ時の論点整理や進行方針まで踏み込んだ提案を求めることで、プロジェクト発足後、安心して任せられる企業を見極め、限られた期間内で最適なパートナーを採択することができた。

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