- デジタル施策導入支援
大手エンターテインメント企業
事業戦略策定におけるBI導入・利用方針策定
本プロジェクトは、複数のBIツールが併存する大手エンターテインメント企業に対し、中長期的な目線を踏まえたBIツールの選定および利用方針の策定を目的に実施された。
結果としては、詳細な現状分析と多角的な比較検討により、短期目線での利用方針/将来的なデータ活用におけるToBe像を策定し、クライアントおよび関係各署との合意を完了するに至った。
概要
- 背景クライアント社内で複数のBIツールが利用されている状況を踏まえ、それらの統合有無も含めた最適なBIツールの利用方針/将来的な方向性を検討する必要があった。
- 課題既存のBIツールの運用においては、事業間・基盤を跨いだナレッジ共有が難しいという課題があった。また、ビジネス環境や業務内容の変化に柔軟かつ迅速に対応していくことの難しさも懸念されていた。
- 取り組みBIツールの比較検討にあたっては複数の評価軸を設定し、関係各部署へのヒアリングから幅広く収集された課題や要望も観点として取り入れた。
- 成果詳細な現状分析と多角的な比較検討を経て、最適なBIツールと利用方針をクライアントにご提案し、関係各署との合意に至った。
背景
クライアント社内で複数のBIツールが利用されている状況を踏まえ、それらの統合有無も含めた最適なBIツールの利用方針/将来的な方向性を検討する必要があった。
プロジェクト開始時、クライアント社内では、商品・企画開発/事業戦略策定のために用いるBIツールが組織/チーム毎に異なり、クローズドな環境下でのデータ活用に留まっていた。そのような中、クライアントが所属するグループ企業全体でBIツールの一本化が検討され始めたことを契機に、データ活用の最大化を目的とした、最適なBIツールの利用方針/中長期的な視点での標準化の可能性を検討する必要が生じていた。
本状況を受け、弊社には、各BIツールの特性と課題を詳細に把握/比較し、最適な分析環境の提案を行うことが求められた。

課題
既存のBIツールの運用においては、事業間・基盤を跨いだナレッジ共有が難しいという課題があった。また、ビジネス環境や業務内容の変化に柔軟かつ迅速に対応していくことの難しさも懸念されていた。
クライアント社内では、事業やデータ分析基盤を跨いだナレッジ共有の仕組みに関し、整備不十分であることが課題として認識されていた。加えて、ビジネス環境/事業運営/マーケティング戦略等の変化に対し、柔軟・迅速な対応が困難であることも懸念されていた。
特に、関係者へのヒアリングからは、BIツールにおけるID管理の煩雑さ/高度な分析への機能的制約/ユーザーの習熟度等の課題も明らかになり、複数あるBIツールを単純に統合することの是非が議論された他、BIツールのアップデート面/BIツール全体のライセンスコスト面等も潜在的な課題と認識されていることが判明した。
取り組み
BIツールの比較検討にあたっては複数の評価軸を設定し、関係各部署へのヒアリングから幅広く収集された課題や要望も観点として取り入れた。
BIツール比較のための評価方法としては、現状業務の継続性/新規事業立ち上げ時の業務実現性/事業横断的な分析の実現性等の観点から、各BIツールを機能面/コスト面/運用負荷面で詳細に評価。関係各部への丁寧なヒアリングを通じ、各ツールにおける現在の利用状況/具体的な課題/将来的に期待する要素等を幅広く収集した。
その上で、連携元となるデータ基盤との関係も踏まえ、複数のデータ分析基盤の統合パターンを検討。各パターンにおける業務フロー/必要な機能要件を詳細に整理した。特に、各ツールの機能的な差異/データ基盤・クラウドストレージ等外部ツールとの親和性/導入・運用体制等が重点的に比較検討された。

成果
詳細な現状分析と多角的な比較検討を経て、最適なBIツールと利用方針をクライアントにご提案し、関係各署との合意に至った。
これらの検討結果を踏まえ、弊社は、現状の課題解決と将来的なデータ活用を見据えた最適なBIツールおよびその利用方針をクライアントにご提案した。
提案内容については、本プロジェクトご参画いただいた方々の他、クライアント社内の関係各部署にに対しても丁寧に説明を行い、そこで得た意見や要望を反映させながら議論を重ねることで、最終的に合意を得るに至った。
これにより、直近の利用方針だけでなく、クライアントが所属するグループ企業全体が掲げるテーマを実現するためのToBe像も見出すことができた。
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