2023.04.10

【書評】10倍早く書ける 超スピード文章術

  • ライティング
  • ビジネススキル
  • 約5分で読了
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【書評】10倍早く書ける 超スピード文章術
インプットポイント
  • 企画書やレポートなどを「速く書き終える」ためのスキルと考え方。
  • 文章を書くスピードを格段に速くする秘訣は、「何を書くか」に集中すること。

読者の中には、「企画書やレポート、記事の作成を依頼されたが、文章を書くことが苦手で筆が進まずとても困った」という経験をしたことがあるのではないだろうか?

かくいう私も、あるテーマに関する記事を執筆する際に、なかなか文章を書き始めることができず悩んでいたことがあり、その時に知ったのが今回ご紹介する書籍である。

本書を読んでからは、いきなり文章を書き始めるのではなく、まずは素材集めを実施し、その後で執筆に着手することで一気に書き上げることができた。 文章を速く書き終えることは生産性向上に直結することもあり、普段の業務で企画書やレポート、記事などを作成する機会が多い方にはぜひ読んでいただきたい。

出版社:ダイヤモンド社
発売日:2017/8/23
著者:上坂 徹

【著者紹介、書籍の特徴】第一線で活躍する著者が、経験に基づいて文章術を解説。

著者は第一線のビジネス書ライターとして活躍しており、ブックライター塾から多数のベストセラーライターを輩出している。『プロ論。』シリーズ(40万部)のほか、多数のベストセラーを担当し、多くの人の共感を得ている。

本書の特徴は、読者にとって役立つ「文章の中身」(=素材)に集中することこそが、文章を速く書く最大のポイントであり、文章を書く前に、書くことが決まっていれば悩むことなく、流れるように「伝わる文章」が書けるようになると解説していることである。

もともと文章を読むのも書くのも大の苦手で、文章は得意ではないと言う著者だからこそ、大変分かりやすく説得力のある内容となっている。

【目次と要旨】ノウハウだけでなく、具体例が豊富なのですぐに実践可能。

序章 なぜ文章を書くのに 時間がかかってしまうのか?

・文章執筆に時間がかかる最大の原因は、ゼロから文章を作ろうとすること。

→書くための素材が準備できていれば速く書けるため、文章を書くことが決まったらまず素材を探す。

第1章 10倍速く書ける「素材文章術」

・文章は素材を用意できたらほぼ完成。

→十分は素材があれば、長い文章でも迷わず速く書ける。著者は1300字程度の文章を30分で書き上げることができる。その理由は、ほとんどが集めた素材で構成されているため。

第2章 正しい素材を集める2つのルール

・素材を正しく集めるためには、「文章を書く目的をはっきりさせる」「誰のために書くのか読者を決める」こと。

例:社内報のエッセイ→自分の仕事を他部署の人に正しく伝える。職場では見せないプライベートな姿を紹介する

第3章 素材をひたすら集める

・書き始めてから素材が足りないことに気づき、あとからもう一度素材集めをすることは大きな負荷になる。

→素材はあればあるだけ心理的な負担が軽くなるため、早めにたくさん集めて、あとで削る。

第4章 素材を読みやすい順番に組み立てる

・目の前に読者がいるとして、その相手に喋って伝えるならどんな順番にするかを考える。

→第2章で設定した読者の知識や情報の理解度、何を「おもしろい」と感じるかなどを想像しながら、一番すんなりと伝わる順番を組み立てていく。

第5章 一気に書き上げる

・最初から完璧な文章を書こうとすると、書きながら何度も止まることになり、書くスピードをガクンと落とす。

→推敲して整えることを前提に、細かいことには囚われず、まずは書ききる。その後、気になったことなどは後から調べる。

第6章 読みやすく整える

・ここまで流れるように進めてきたステップの最後は、「文章の見直し」。見直して的確に修正することで、文章はグンと読みやすくなる。

→最初の推敲は、「論理が破綻しているところはないか、説得力に欠けるところがないか」等をチェックしていく。次に、一つひとつの文章を「意味不明・説明不足のところはないか、読者に嫌悪感を与えないか」等、細かくチェックしていく。

【感想】正しい手順を知ることで、文章をより速く書くことができる。

本書には「目次と要旨」で紹介した項目以外に、実践編として本書のノウハウをどう文章に落とし込んでいくのかが解説されており、文章量別に実例付きでまとまっているので大変参考になる内容となっている。

ブログ記事というのは1記事2000字~3000字程度で書かれることが多いので、ここでは2000字の文章の素材の組み立て方をご紹介する。

著者は素材を分かりやすく構成するために、下記のような基本の骨格を用いている。

 結論→その理由と背景→結論を補足する具体例→まとめ

非常にシンプルですでに知っているような構成だが、本書の場合は著者が集めた素材と実際の文章が掲載されていることで、素材をどのように組み立て、文章を完成させるべきなのかが腹落ちする。

【まとめ】

私はこれまでに多くのライティングに関する書籍を読んできたが、どれもテクニック的なことがメインとなっており、長く使えるようなノウハウを学ぶことができなかった。

しかし、本書ではテクニックではなく、普遍的なノウハウをメインに実例付きで解説されているので、本書を読んでからすぐに実践に移すことができる。

また、本書で記載されている内容は、文章に限ったことではなく、レポート作成やプレゼンなど、「人に伝える」という目的で情報をまとめる際には汎用的に使える内容である。

私はコンサルタントとして働いているが、定例会でクライアントへ提示しているレポートや報告内容もまさにこのようなプロセスで作成していると気がついた。

本書はすべてのビジネスパーソンにとって広く活用できるノウハウであり、お勧めしたい。

マガジン編集部
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この記事はマガジン編集部が執筆・編集しました。

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